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高齢ドライバーの定義とは?道路交通法の改正により必須になった認知機能検査について調査!

最近相次いで発生しているのが高齢ドライバーが原因の悲惨な交通事故です。

つい先日も鹿児島県内のトンネルで83歳の女性が運転する軽乗用車がセンターラインを大きくはみ出し、対向車と正面衝突するという事故が発生しました。

この事故で運転していた83歳の女性とその助手席に乗っていた夫が死亡、後部座席に乗車していた83歳の女性が両足骨折の重傷を負いました。

衝突された自動車のドライバーは軽傷で済んだとのことですが、もし衝突したのが自転車や歩行車だったら更なる大事故に発展していたことでしょう。

トンネル内は一般道と違って逃げ場がありませんので、今回の事故のように対向車が突然飛び出して来た時には運を天に任せるしかありません。

また埼玉県で発生した事故で車を運転していた高齢ドライバーが自動車運転処罰法違反で逮捕されましたが、事故の原因となったのは太陽の光が眩しかったからだと供述しています。

このいずれの事故も自動車を運転する上での最低限の交通ルールが守られておらず、被害に遭われた方は正に青天の霹靂であったことでしょう。

こういった高齢ドライバーが原因の事故は年々増加傾向にあり、我々としては突然発生するトラブルを未然に対処することが難しく、深刻な社会問題となっています。


高齢ドライバーの定義とは?

では一体、「高齢ドライバー」とは何歳以上の方の事を指すのでしょうか?

身近な人に尋ねてみても「65歳以上」や「70歳以上」など意見がバラバラですし、まだまだ元気な高齢者の方は自分が「高齢ドライバー」に当てはまっていないと感じている方も多いものです。

高齢ドライバーの定義については警視庁がまとめている「交通事故統計」内で高齢ドライバーを65歳以上と定義づけてカウントしています。

また厚生労働省でも高齢者を65歳以上だと定めているのを考えると、ここで言う「高齢ドライバー」は65歳以上であると言えるでしょう。

ですが、高齢ドライバーの方が自動車に貼り付けることで運転者が高齢者だということを周知する「もみじマーク」は、免許更新時に高齢者講習の受講が必須となる70歳以上からつけることが必要なのを考えると先ほどの定義とは若干の誤差があるようです。

もみじマークについて

もみじマークは正式には「高齢運転者標識」と言い、70歳以上の高齢ドライバーの方が自動車を運転する際に車の前後につける運転者標識のことです。

もみじマークは今から20年以上も前の1997年の道路交通法の改正により、75歳以上を対象とした努力義務規定の標識として導入されました。

その当時から高齢ドライバーが原因の事故と言うのは少なからず発生していましたので、この標識を付けることにより周囲に高齢者が運転していることを周知し、注意を促すために定められたのですが、「枯葉マーク」などと呼ばれ批判も多かったようです。

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その後マークの変更や対象年齢が幾度となく変更され、現在では70歳以上の免許所有者が対象で、もみじマークを付けることは努力義務となっています。

もみじマークを付けた車を見かけたら、その周囲を走行する車はもみじマークが付いている車を保護する義務が発生し、無理な幅寄せや割込みなどを行ってはいけないことになっています。

これは「初心者マーク」を付けている車への対応と同じで「初心運転者保護義務違反」に問われ反則金や処分点数が科せられることになります。

高齢ドライバーの免許更新について

高齢ドライバーの方が運転免許証の更新を行うことについては、2017年の道路交通法の改正によりいくつかの点が変更されました。

この改正により運転免許証の更新期間が満了する日の年齢が75歳以上のドライバーは高齢者講習を受講する前に認知機能検査を必ず受けることが義務付けられています。

この認知機能検査は、運転者の認知能力・判断料を総合的に判断するための試験のことで、この試験の結果によっては高齢者講習を受講することが出来なかったり、医師の診断書の提出が必要になりました。

また75歳以上の高齢ドライバーが「信号無視」「通行区分違反」「一時不停止」などの特定の交通違反を犯した場合には「臨時認知機能検査」を受けなければならないという新たな制度も導入されています。

もしこの検査を受けなかったり、医師の診断書の提出命令に従わずに運転を繰り返すと免許証の停止・取り消し処分が科せられることになっています。


高齢ドライバーの免許証返納について

免許証の更新も大事ですが、ご自身の体力や判断力が低下してきていると感じているなら免許証の更新タイミングというのは同時に免許証を自主返納する良いタイミングでもあります。

運転免許証を自主返納する際にはご自身が居住している市区町村を管轄している運転免許センターまたは運転免許管理試験場、警察署などで手続きを行うことが可能となっています。

また返納した際にその場で「運転経歴証明書」の発行手続きを行うことが出来ますのでそのまま手続きを行いましょう。

この「運転免許経歴書」は免許証同様に、公的な身分証明書として使うことが出来るので、免許証を返納した後の身分証明書が無くなってしまうことを不安に感じている方でも安心することができるはずです。

さらに各市区町村ごとに免許証を返納した方向けの様々な特典も用意されているので、免許証を自主返納することにはメリットも多いのです。

さいごに

普段私たちが何気なく使っている「高齢ドライバー」という単語には
  • 警察統計での定義は65歳以上
  • もみじマークでは70歳以上
  • 免許更新時の追加検査が必要なのは75歳以上
とその内容によって年齢がまちまちであるということを念頭に置いておきましょう。

ただし、高齢ドライバーと呼ばれる前の若い方でも認知機能や判断力が低下していることもあります。

その一方で高齢ドライバーの方全てが危険な運転をしている訳ではありません。

このように老化現象と言うのは単純に年齢だけで判断することは出来ませんので、まだまだ自分は大丈夫だと思っていても知らないうちに運転に支障をきたしていることも十分に考えられるのです。

今後自分が原因で重大な事故を起こさない為にも、ご自身の年齢に囚われずに免許証の返納も含めて客観的に自身の運転能力をチェックすることが大切なのです。

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